キング牧師のあのスピーチから、特にわたしが好きな一節を。

キング牧師を知っていますか?

アメリカの1960年代に行われた「公民権運動」を指導した人物です。

その中で、「ワシントン大行進」と呼ばれる大きな運動がありました。

アメリカの首都ワシントンで、およそ20万人の人々が人種差別撤廃を求めて行進したのです。

そして、「リンカーンモニュメント」(リンカーン像のある建物)の前に集まった大群衆に向かい、キング牧師は「私には夢がある」と呼ばれる有名なスピーチを行いました。

その中に出てくる表現がこれです。

I have a dream that my four little children will one day live in a nation where they will not be judged by the color of their skin but by the content of their character.

「私の4人の幼い子供たちがいつの日かその肌の色ではなくその性格の中身によって評価される国に暮らすという夢がある」

これは、1963年に行われたスピーチです。

何と約60年前ですね。

こんなに時間がたっても、この英文の内容が実現しているとはとても言えないことが残念です。

だからこそ、彼のこの言葉を胸に刻んでおくことが重要だと思います。

 

英文としても、シンプルだけど心に迫る力強い表現だと思います。

まず、that は前の a dream と同格の関係で後の文をつなぐ接続詞「~という」です。

後半の where は関係副詞で、先行詞 a nation を説明する文を導いています。

最後の not be judged by the color of their skin but by the content of their character

は、not A but B 「AではなくB」の構文が使われています。

重要な英語表現がちりばめられた格調高い素晴らしい英文ですね。

ぜひ覚えておいてください。

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