コロンとセミコロンって、知っていますか?
実はどちらも英文の中で頻繁に現れ、しかも重要な働きを持っています。知らないと本当に損をしますよ。今回は、コロンとセミコロンの解説です。
それでは始めましょう。
まず、コロンとは?
「 : 」 です。
そして、セミコロンとは?
「 ; 」 です。
微妙な違いがわかりますか?
そうです、コロンは下の点がピリオド、セミコロンはコンマになっているのです。
では、その用法の違いについて解説しますね。
まず、コロンです。
コロンはいくつかの用法がありますが、最も重要なのは「前出の語の補足説明」です。
例文1:The plays show knowledge of high, worldly matters: law, royalty, history, etc.
「その演劇は高度な世の中の事柄を表現している。すなわち、法律や王位、歴史などである」
この文では、前出の high, worldly matters をコロン以下が具体的に説明しています。従って、コロンは多くの場合、「すなわち、つまり」と訳せばいいわけです。
一方、セミコロンはこれとは全く異なります。
実は、セミコロンは単なる文の切れ目を表すだけです。コンマとピリオドの中間くらいの感じで、文を切ります。
例文です。長いですが、入試問題なので頑張って読んでください。
例文2:On a worldwide level, women’s access to education and proper health care has increased; their participation in the paid labor force has grown; and legislation that promises equal opportunities for women and respect for their human rights has been adopted in many countries.
意味はこうです。
「世界レベルでは女性の教育や適切な健康管理の権利は増大している。彼女たちの賃金労働への従事も増えてきた。さらに女性に平等な機会と人権の尊重を約束する法律が多くの国で採択されている」
この文では、セミコロンが1行目と2行目に2ヵ所使われていますね。
そのどちらも、文を切っているだけです。ピリオドほどしっかりと切らないが、コンマよりははっきりと切る、これがセミコロンの用法です。つまり、セミコロンはコンマとピリオドの中間の働きということになります。
日本語で言えば、ピリオドが読点の「 。 」、コンマが句点の「 、 」にあたると思います。
ところが、セミコロンに当たるものは日本語にはありません。
だから、読点の「 。 」で代用するわけです。
いかがでしょうか?
コロンとセミコロン、よく似ているけど使い方は全く異なります。
間違えないようにしてくださいね!