「分詞」とは何か。長文を理解するうえで、避けては通れない「分詞」。わかりやすく解説!

「分詞」とは、動詞の活用の中で、3番目と4番目に現れるものです。例えば、

live – lived – lived – living

では、3番目のlivedとlivingが「分詞」です。

「過去分詞」は、過去形と同じくedをつけるものが多いですが、全く異なる活用をするものもあります。

write – wrote – written – writing

ほら、全く違いますね。

一方「現在分詞」は、ingをつけます。

名前に過去と現在とついていますが、現在時制と過去時制とは関係ありません。ちょっと混乱しますが、「過去分詞」はその多くが「過去形」と同じedをつけることから、また「現在分詞」は「進行形」で使われることから由来したものと思います。

さて、2種類ある「分詞」のうち、今回は「過去分詞」について説明しましょう。

「過去分詞」の使い方の代表は、「受動態」と「完了形」です。どちらも重要な情報を発信する方法ですね。

まず、「受動態」は主語が「~にされる」という、動作の対象となる状況(受け身、被害など)を表現するときに用います。その形が「be動詞+過去分詞」です。

She was loved by everyone.「彼女はみんなに愛された」

この文の動詞、was lovedが「be動詞+過去分詞」になっていますね。これが「受動態」です。

次に、「完了形」です。「完了形」は、日本語にはない「時制」です。だから、苦手としている人がとても多いですね。

形は「have動詞+過去分詞」です。

He has just finished his homework.「かれはちょうど宿題を終わったところです」

has finishedが「have動詞+過去分詞」で、「完了形」を表しています。

「完了形」には、3つの意味があります。それは、「完了」「経験」「継続」です。

順に説明すると、

「完了」は、その時点である動作が完了したことを表す時制です。日本語では「~したところだ」とか「~してしまった」などの意味です。上記の文が「完了」です。

「経験」は、その時点での経験状況を表す時制で、「~したことがある」という意味です。

She has seen my mother before.「彼女は以前私の母に会ったことがある」

「継続」は、その時点で以前からの動作の継続状況を表し、「ずっと~している」という意味です。

I’ve known her since she was a baby.「私は彼女が赤ん坊の時から知っている」

気づいた人もいると思いますが、3つの意味すべてで「ある時点で」という言葉が現れていましたね。これが「完了形」の特徴です。つまり、基準となる時の、それ以前からの状況を表現する時制なのです。ほら、日本語にはない概念でしょ。

「ある時点」が現在なら「現在完了形」、過去なら「過去完了形」、未来なら「未来完了形」となります。いずれにしても、3つの意味(完了・経験・継続)のどれかを表しています。

いかがでしょうか。

今日は、「分詞」について、特に「過去分詞」について解説しました。

ぜひ、活用してくださいね!

 

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