「目的語」について、いくつかの大切なこと。必見です!

英語の「文の要素」の中で、「目的語」は非常に重要なものです。動詞が表す動作を受ける対象として存在しています。従って、きちんと理解できなければ、その英文の意味が正確につかめません。

「目的語」を理解するうえで、最も大切なことは「必ず名詞でなければならない」ということです。すでに何度かこのブログで触れていますね。

簡単なことのようですが、実はかなり厄介なことがあるのです。

大きく分けると次の3つのパターンになります。

1 第4文型(SVOO)の2つの目的語が複雑な場合

2 目的語が複数あり、等位接続詞で繋がれている場合

3 目的語が前置詞句の後ろにずらされている場合

これらを順にみていきましょう。

1 第4文型(SVOO)の目的語が2つ連続する場合

I gave him a present.「わたしは彼にプレゼントをあげた」

目的語が2つhimとpresentが並んでいますね。この場合、必ず前が「人」後ろが「もの」となるのでした。

I gave him a soccer ball and her a book.「私は彼にサッカーボールを、彼女には本をあげた」

これはいかがでしょうか。2つの目的語が2セット並んでいます。さらに、

I gave a man who asked me the way to the department store a map which showed our town.

「私はデパートへの道を聞いてきた男の人に、町の地図をあげた」

こうなってくると、少し難しいですね。しかし、前が「人」後ろが「もの」の原則をあてはめたら文の構造がみえてくるはずです。

2 目的語が複数あり、等位接続詞で繋がれている場合

We can use and manipulate its grammar patterns and rules perfectly.

「私達はその文法の型と規則を、完璧に使い操作できる」

この文では、目的語が2つ grammar と rulesがあり、また動詞も2つ use と manipulate があるので、見分けがつきにくくなっていますね。

3 目的語が前置詞句の後ろにずらされている場合

普通「目的語」は動詞の直後にありますが、時にはそうでない場合があります。

It may be possible to produce in the animals a natural and inheritable immunity to certain diseases by using recombinant DNA technology.

「DNA組み換え技術を使って、ある種の病気への生得的で遺伝する免疫性を、

動物の中に創り出すことが可能かもしれない」

かなり難解な英文です。特に、produce の目的語 immunityが、前置詞句 in the animals の後ろにあるので、それを見抜くことができるかがカギですね。

ここで覚えておいてほしいのは、前置詞句(前置詞+名詞)は「文の要素」ではないので、「目的語」にはならないということです。

いかがでしょうか。

「目的語」がいろいろな形で、英文の中に現れます。この3つのパターンをあらかじめ知っておくだけで、今後の英文の理解が変わってくると思います。

ぜひ活用してみてくださいね!

 

コメントを残す

*