no が形容詞で主語の前に使われる用法に馴染みがありますか?
案外、わかっていない受験生が多いようです。
今回はその解説です。
まずは、例文です。
例文1:No other mountain in Japan is as high as Mt. Fuji.
「富士山ほど日本で高い山は他にない」
この文では、No が主語の mountain を否定することで、文全体を否定しています。このような表現は日本語にありません。だから、多くの人が苦手としているのですね。
では、その応用。
例文2:Nothing is more precious than time.「時間ほど貴重なものはない」
この文では、主語自体が nothing と否定語になっています。これも日本語にはない表現ですので、しっかりと確認してください。
さらに応用編です。
例文3:No reasonable person would disagree. 「道理をわきまえた人なら反対しないだろう」
これは、仮定法過去の文です。 助動詞 would が仮定法を表していますね。
if 節は省略されており、主語の no reasonable person に if の意味が込められています。
このような用法は難解な英文にはよく見られますよ。だから、しっかりと理解しておいてくださいね。
さあ、いかがだったでしょうか? no が文全体を否定する用法の解説でした。
ぜひ参考にしてください!