英宮塾通信、第1号!精読こそが読解力をつくる!!

英宮塾では、中心になる指導として「精読」を採用しています。今回は、その理由を説明します。

1 精読こそが読解力をつくる

 英語の力を4技能といいます。「読む」「書く」「聞く」「話す」と4つに分けられています。

 しかし、この4つが同時につくことはありえません。母国語でも、赤ちゃんはまず聞くことから入り、話し、そして読み、書きます。

 外国語は、その逆です。つまり、まず読み、書き、聞き、最後に話せるようになるのです。外国語では、語彙と文法を知らなければ、何もできません。母国語では、何十万回も聞き、間違いながら、少しずつ習得しますが、外国語にはそんな余裕はありません。従って、ルールを知り、言語材料を覚えつつ、理解しながら試行錯誤で習得するのです。

 その方法に最も適しているのが「精読」です。ある程度の語彙と文法を身につけた上で「精読」することで、漠然と覚えた語彙と文法がはっきりと形になって理解され、文構造が見えてきて、文脈を読めるようになり、そして筆者の言わんとしていることが掴めるようになります。これこそが真の「読解力」です。

 そのためには、ある程度難解な英文を読む練習が必要です。なぜなら、簡単な文では、辞書を引き、自分のもつ語彙力と文法力を総動員して考える、という作業が必要ないからです。難解で文構造が複雑な英文を理解しようともがく時に、これまで培った語彙と文法・その他の英語の知識が総動員され、脳内の英語力がぐいぐい刺激されるのです。このような刺激が生じる練習をしなければ、本当の意味での読解力はつきません。

2 「精読」は2次試験のためではない!

 英文和訳は1次試験やマークシートの試験には必要ないと考えるのは間違いです。たとえ、答が選択肢から選ぶ問題てあっても、その根拠となる英文を読解する必要があるからです。そして、問題文を正確に読み下す力がなければ、決して正しい選択肢を選ぶことはできません。言い換えれば、問題形式に関係なく、読解力が全ての土台なのです。

 「精読」によって、難解で文構造が複雑な英文をたやすく読めるようになれば、どんな英文でも読めます。読めれば問題は必ず解けます。

3 「精読」での間違いを2度しないように努力する!

 最初はだれでも間違います。(「等位接続詞」の解釈を多くの人が間違っていましたが、もうクリアできるようになりましたね。)つまり、間違いの原因をきちんと理解して、次の英文では同じ間違いをしないように努力すれば、読める英文のレベルが次々に広がります。その広がりの中に、共通試験や2次試験の英文があると考えてください。

4 これからのスケジュール

 まだまだ「精読」を続けます。12月まではとにかく辛抱して、読解力養成のための英文和訳を頑張ってください。来年になったら、間違いの多い問題を特に取り上げての演習に入ります。ここで、これまでやってきたことの総復習を行い、共通試験を迎えるわけです。

 2次試験は、まさに英文和訳と英作文のオンパレードです。ですから、その2つを並行して進めていきます。自由英作が出る人には、その対策も行います。2次試験は、ある程度個人対応で行いますので、安心してください。(過去問対策が中心となります)

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