「意味上の主語」という言い方があります。
それが何か、すぐに言えますか。2つありますよ。
それは、
1 不定詞の意味上の主語
2 動名詞の意味上の主語
の2つです。
今回は、1の解説です。
1 不定詞の意味上の主語:for S to V
不定詞 to V は、動詞の性質を持っていますね。でも、本来の動詞ではありません。
だから、その動作を行う主体を表すのに普通の主語は使えません。そこで「意味上の主語」という形態をとります。
では、どうするか?
前置詞 for を使うのですね。
例文です。
It’s important for you to start the work now. 「あなたが今その仕事を始めることは重要です」
この文では、不定詞 to start the work「その仕事を始める」のが、 you です。どうしても「あなたが始める」と言いたいので、to V の前に for S の形で「意味上の主語」を置くのです。
もう一つ例文です。
For him to understand the problem, you must talk to him.
「彼がその問題を理解するためには、あなたが彼と話さなければならない」
この文でも、to understand the problem「その問題を理解する」のが「彼」なので、to の前に for him を置くわけです。
いかがでしょうか?
不定詞の意味上の主語は for S to V で表す、理解できたでしょうか?
ぜひ参考にしてください!