先日のこのブログの中で、「エピソード記憶」について少しだけ触れました。今日は、「エピソード記憶」を用いて英単語を記憶する方法について書いてみたいと思います。
幼い子供のころ、両親に連れられて行った遊園地の楽しかった記憶など、前後のつながりや物語が一緒になっている記憶は、いくつになっても鮮明に思い出すことができます。これが「エピソード記憶」です。
英単語もそのようにして覚えればいいのです。といっても、あまり手の込んだことを毎日することはできません。ですから、その代替えの方法を考えます。
2つのやり方があります。まず、1つ目は、「マイ単語帳」を作成する方法です。中高生の皆さんは、まとまりのあるやや長い文章(いわゆる長文問題)を読む練習をしていることでしょう。
せっかく時間をかけて読むのですから、その時に辞書を引いて知った新しい単語を覚えないのはもったいない話です。知らなかった単語をメモ帳(100円ショップで買える小さなもの)に書き込むのです。その際、ポイントは、単語だけでなく前後の意味のまとまりを含めた文の一部を含めてメモすることです。これがひとつの「エピソード記憶」になるのです。
なぜなら、前後のまとまりのある文章はそれだけで一つのエピソードであり、その長文を理解するために調べた単語は、正解にたどり着いた努力とともに一つのエピソードと化しています。
したがって、世界に一つしかない「マイ単語帳」は、エピソード記憶のかたまりと言えます。だから、容易に覚えられ、容易に思い出せるというわけです。市販の単語帳には絶対にできない記憶術がここにありますよ。参考にしてみてくださいね。
(2つ目の方法については、また後日書きますね。お楽しみに!)