前の文(語ではなく!)を先行詞にできる関係代名詞があります。皆さん、知っていますか?
それは、which です。
関係代名詞では、その先行詞が何かを押さえておくことが大変重要です。なぜなら、先行詞がわかって初めて、全体のつながりが理解できるからです。
先行詞のほとんどは名詞1語です。しかし今回は、前文全体またはその1部を先行詞としている関係代名詞について解説します。
実際の例を見てみましょう。
She passed the exam, which pleased her parents very much.
この文では、which が関係代名詞です。
では、この which の先行詞は?
それは、前文全て、なのです。
すなわち、She passed the exam という文全体が which の先行詞、ということです。
細かく見ていきましょう。
please は他動詞で「~を喜ばせる」という意味です。
その please の主語が whichという関係代名詞であり、その先行詞 が前の文全体ということになります。
従って、こういう意味になります。
「彼女はその試験に合格したが、そのことが彼女の両親をとても喜ばせた」
いかがでしょうか。
whichという関係代名詞では、前文が先行詞になることがある、ということがお判りいただけたでしょうか?
ぜひ参考にしてください!