前置詞シリーズ第3弾は、of にしたいと思います。
というのも、of は英文中に頻繁に現れかつ重要な意味をもっている場合が多いからです。
では、解説していきましょう。
of のもつイメージは「~から離れて」です。
双子のお笑いコンビ「ザたっち」のギャグに「幽体離脱」というのがありますよね。(古い?)
仰向けに重なった2人のうちの1人があたかも魂が分離するかのように立ち上がる、というギャグです。これが「~から離れて」のイメージに近いなあと思いますが、いかがでしょうか(笑)?
真面目に行きます。
例文1:They robbed the woman of her bag. 「彼らはその女性からバッグを奪った」
この文では、バッグが女性から離れていくイメージですね。
例文2:You idea was of great use. 「君の考えはとても役に立ったよ」
この文では、あなたの考えから use 「効用」という性質が分離して出てくるイメージですね。
また、of use は useful の意味になります。この「抽象名詞を形容詞にする of」 の働きはとても重要ですよ。
例えば、
of importance = important
of value = valuable
というような使われ方をします。
例文3:She was the first member of the AKB 48. 「彼女はAKB48の初期メンバーだった」
この文では、まさにAKB48からメンバーが出てくるイメージですよ。
では、実際の入試問題をみてみます。
例文4:This dangerous side of social networks could make even the most social of us think about living alone.
「ソーシャルネットワークの危険な側面は私達の中で最も社交的な人でさえ一人で生活することを考えさせるだろう」
最初の of はわかりやすいですね。ソーシャルネットワーク「の」という意味です。ソーシャルネットから危険な側面が出てくるイメージです。
後半の of は少し難しいですよ。私達の「中で」という意味で、最上級で用いられる of です。私達の中から一番の人が出てくる、というイメージですね。
いかがでしょうか。少しこじつけ?のようなものもありますが、of のイメージをもとにして考えれば様々な英文をより分かりやすく理解できると思います。
ちなみに、off も of と同じ語源なので、この「~から離れて」のイメージで考えれば理解できるはず。
ぜひ、参考にしてください!