受験生の皆さん、英単語を覚えるのに苦労してはいませんか?実は単語を覚えるのにはコツがあるのです。今日はそのコツについて書いていきますね。
人間の記憶には2種類あることを知っていますか?一つは「短期記憶」、もう一つが「長期記憶」です。
「短期記憶」は、短時間だけ脳に保持されるもので、用が終わると記憶から消えてしまいます。例えば、一夜漬けで覚えたことをテストが終わるとすっかり忘れてしまうと言う人がいますが、これは記憶したことが「短期記憶」のままで終わっているからです。
「長期記憶」は、「短期記憶」と違って、いつでも脳から引っ張り出せるもので、この記憶こそが試験で得点できる記憶と言えます。
それでは、どうしたら覚えた英単語を「長期記憶」で覚えることができるのか?
英単語を効率的に覚える方法とは、文脈の中で覚えることです。(文脈とは、前後のつながりのあるまとまった文章のことです)
英単語を論理や物語の生き生きとした流れの中で覚えることで、脳内の「長期記憶」の層に刻み込むことができます。その結果、どんなに時間がたっても思い出せる本物の単語力となるのです。
市販の単語帳では、なかなか単語が覚えられないという皆さん、それは上記のことが理由なのです。したがって、市販の単語帳は、むしろ覚えた単語の整理や確認に使う方が効率がいいと言えます。
実は、この話は英単語だけに限りません。あらゆる人間の記憶は、文脈の中で脳内に記憶されます。脳科学では、これを「エピソード記憶」と呼びます。
受験生の皆さんは、英語以外にも多くのことを記憶する必要がありますよね。覚えたことを「長期記憶」にするには、「エピソード記憶」に編集しなおすことが重要です。このことについては、また後日書きたいと思います。