形容詞には2つの用法があります。
「限定用法」と「叙述用法」と呼ばれています。
「限定用法」:名詞の前に置かれてその名詞を説明する。
Whose is this red hat? 「この赤い帽子はだれのですか」
この文では、red という形容詞が hat という名詞を説明しています。
ほかの色ではなく赤色のもの、という限定する働きですね。
「叙述用法」:形容詞が、 be 動詞の補語として使われるもの。
My uncle is very tall. 「私の叔父はとても背が高い」
この文では、形容詞の tall が 動詞 is の補語として用いられていますね。
述語の部分に用いられるので、叙述と言われます。
ここで、同じ形容詞がこの2つの用法で意味が異なるものを紹介しましょう。
3つあります。
1 certain
He has a certain charm. 「彼にはある種の魅力がある」
It is certain that he went there. 「彼がそこに行ったのは確かだ」
certain は
「限定用法」では「ある~」、
「叙述用法」では「確かな」
2 late
The late Mr. White was a famous writer. 「故ホワイト氏は有名な作家だった」
He was late for the appointment. 「彼は約束の時間に遅れた」
「限定用法」ではすでに亡くなった人に用いる「故~」
「叙述用法」では「遅れた」
3 present
Please write your present address here. 「ここにあなたの現住所を書いてください」
All the students were present yesterday. 「昨日は生徒全員が出席していた」
present は、
「限定用法」では「現在の~」
「叙述用法」では「出席して」
いかがでしょうか?
どれも英語長文には頻出であり、しかも間違いやすいものばかりです。
どうぞ参考にしてください。