規則変化の動詞は、過去形・過去分詞にする時 -ed をつけます。ところが、その -ed の発音の仕方を知らない人が案外多いようです。
実は、-ed の発音にはルールがあるのです。知ってますか?
そのルールとは次の3つです。
1 [ d ] と発音する
2 [ t ] と発音する
3 [ id ] と発音する
では、この3つのルールをどう使い分けるか?適当、ではだめですよ。それぞれの発音の仕方にルールがあるのですから。
でも、簡単です。それは、単語の最後(語尾)の発音によってどの発音かを決める、これだけです。
それがこれ。
1 [ d ] の発音:語尾の発音が「有声音」の時
2 [ t ] の発音:語尾の発音が「無声音」の時
3 [ id ] の発音:語尾の発音が [ t ]または [ d ] の時
「有声音」「無声音」って何?と思った人、解説しますね。
「有声音」「無声音」とは、文字通り声帯を震わせる「声」が出ているかどうかの違いです。
簡単に言うと、音楽の発声練習で「あー」と言うのが「有声音」、「静かにして」と言う時に「シーッ」と言うのが「無声音」です。
この違いが -ed の発音の違いに繋がるのです。
ところが、日本語は常に子音と母音が結びついているので、無声音の発音がありません。(「シーッ」の例のような特殊な場合は除いて)だから、日本人には -ed の発音の区別が難しいのです。
では実例で見てみましょう。
例1:stayed [steid]
stay の語尾は [ i ] と「有声音」なので、その後の ed は [ d ] の発音になります。
例2:finished [ finiʃt ]
finish の語尾の [ ʃ ] は息だけで発音する「無声音」です。ですから、その後の ed は [ t ] の発音になるのです。
最後に、語尾が[ t ] または [ d ] で終わる語についてみてみましょう。
例3:wanted [ wɔntid]
want の語尾は[ t ] の発音なので、ed の発音が[ id ] になるわけですね。
たったこれだけです。簡単でしょ。では、実際にやってみましょう。
例題です。次の3つの過去形の動詞を発音してください。
laughed
attended
traveled
正解は?
laughed [ lǽft]
attended [ ətɛ́ndid]
traveled [ trǽvəld ]
できたでしょ。
さあ、たったの3つのルール、これだけ知っておけば、どんな動詞の -ed 形も発音できますよ。
ぜひ、活用してくださいね!