否定表現は、言語においてとても大切なものです。肯定するか否定するかは、2つの大きな判断の分かれ目ですね。
さて、否定には「全否定」と「部部否定」の2種類があります。
「全否定」とは「全然~ない」とか「どちらも~ない」というように、全体を否定する表現です。英文では普通の否定文の一部と言えます。
No students were present today. 「今日は生徒はだれも出席してなかった」
では、「部分否定」とは何か。
それは「全てが~とは限らない」とか「いつも~というわけではない」というように、一部を否定する表現です。
Not all the students were present today. 「今日、生徒の全員が出席していたわけでない」
「全否定」はいわば可能性が0%ですが、「部分否定」は一部が否定されるわけですから、70~80%の可能性は残っているわけですので、そこには大きな意味の違いがあるのです。
「部分否定」に使われる形容詞と副詞はいろいろありますが、英語長文問題で気を付ける必要があるのは、次の6語です。
①not + all 「全部が~とは限らない」
②not + both 「両方とも~とは限らない」
③not + every 「あらゆるものが~というわけでない」
以上が形容詞です。
次に副詞です。
①not + always 「いつも~とは限らない」
②not + necessarily 「必ずしも~とは限らない」
③not + quite 「まったく~というわけでない」
これだけです。
上の3つの形容詞、3つの副詞を「部分否定」で使われる頻出の語としてしっかり覚えておいてください。これで「部分否定」は大丈夫ですよ。