関係代名詞の2つの用法について解説します。特に、コンマのある「継続用法」とは?

関係代名詞は英文法において、けっこう厄介だなと思っている人が多いでしょう。

一般的は用法は、「限定用法」といいます。

This is a book which Natsume Soseki wrote.「これは夏目漱石が書いた本です」

上の例文のように、先行詞bookと関係代名詞のwhichが連続している用法です。

実は、関係代名詞にはもう一つ用法があるのです。それは「継続用法」と呼ばれます。

She is making about $50,000 a year, which is pretty good money.

「彼女は年に5千ドル稼いでいるが、それはかなりの金額だ」

上の文では、先行詞の$50,000 a yearの後にコンマ(,)があります。

コンマは、日本語の句点(、)のように文を切る働きがあります。

従って、「限定用法」とは異なり、「継続用法」ではコンマで一旦文が終了し、その後追加的に説明が続くのです。

「継続用法」で大切なことは、前から順を追って意味をとる、ということです。

He has a son, who is a doctor.「彼には息子が一人いて、医者をしている」

この文をつい「彼には医者の息子がいる」と訳してしまいます。もちろん間違いではありません。

しかし、この訳し方を習慣にしていると、2つの意味で困ったことになります。

まず、読解が遅くなる、という点です。

当たり前ですが、一度最後まで読んでからまた最初にもどるので、2倍の時間がかかります。

次に、意味が正確に取れない時があるからです。

He has two sons, who are doctors.「彼には息子が2人いて、両方とも医者です」

この文を「彼には医者をしている息子が2人いる」と訳すと、まるで息子が他にもまだいるように聞こえます。

しかし、前から順に訳した文では、息子は2人しかいないことが伝わりますよね。

このように、「継続用法」では前から順に訳すことがとても重要なのです。

いかがでしょうか。

関係代名詞の「継続用法」は英語長文では頻繁に現れますので、ぜひ活用してみてくださいね!

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