「分詞」の特別な用法で、特に英語長文問題で重要なもの。それは?

「分詞」の基本的な用法については前回までで説明してきました。

今回は、英語長文問題で絶対に欠かせない「分詞の形容詞的用法」について、解説していきますね。

「分詞」が名詞を説明する働きを「形容詞的用法」といいます。名詞を説明するので、その名前があります。

That running boy is my brother, Hiroshi.「あの走っている少年が僕の弟のひろしです」

この文では、runningがrunの「現在分詞」で、boyという名詞を説明しています。意味は進行形と同じで「~している」となります。

We found a hidden treasure by chance.「私たちは偶然隠されていた宝を見つけた」

この文では、hideの過去分詞 hiddenが、 treasureという名詞を説明しています。意味は、受動態と同じで「~された」とか「~されている」となります。

上記の例は、「分詞」が名詞の前に置かれているので「前置修飾」と呼びます。

まずはここまで、理解できたでしょうか。

次に、「分詞」が名詞の後ろに置かれて、前の名詞を説明する用法についてです。後ろに置かれるので「後置修飾」と呼ばれます。

My brother, Hiroshi, is a boy running with our dog.「僕の弟のひろしは、うちの犬と一緒に走っている男の子です」

この文では、running with our dogが全体で前のboyを説明しています。

We found a treasure hidden by his ancestors.「我々は彼の先祖によって隠された財宝を見つけた」

この文では、hidden by his ancestorsが前の treasureを説明しています。

それでは、「前置修飾」と「後置修飾」の違いは何でしょうか。

よく例文を見ればわかりますよね。

そうです。それは、単独か複数かの違いです。

「分詞」単独で修飾するときは、「前置修飾」になります。

一方、他の語と一緒に修飾するときは「後置修飾」となるのです。

長文を理解するのに、この概念の理解は不可欠です。なぜなら、「分詞の形容詞的用法」(特に後置修飾)が英文に入ることによって、その英文は複雑な構造になり、理解が困難になるからです。

逆に言うと、これがわかるようになれば、複雑な構造をもった英文もすらすらと読めるようになるわけです。

ぜひ、活用してみてくださいね!

 

コメントを残す

*